■ブレーキパッドの点検と交換 - ホンダ ストリーム RN8

ブレーキパッドの選択ですけど、 車好きだからと言ってスポーツ指向のパッドやDOT4のブレーキフルードにする必要はありません。 むしろ高速道路含めて普通に走行するだけなら低温度から効く純正もしくは純正に近い特性のブレーキパッドをお勧めします。 逆に車の運転が苦手でちょこちょこブレーキを踏むような人やサーキット走行をする人は 高温度にも対応するスポーツパッドとDOT4のブレーキフルードがベターかと思います。

●フロントブレーキパッドの点検と交換

純正品番:H4502-SMA-003

ホンダのメンテナンスパーツブランドであるHAMPのブレーキパッドを購入。純正品番:H4502-SMA-003。


ブレーキパッドの点検と交換

ジャッキアップの前にホイールナットを気持ち緩めておきます。


ブレーキパッドの点検と交換

ジャッキアップ。安全を考えてリジッドラックかタイヤを噛ましましょう。


ブレーキパッドの点検と交換

大袈裟だけど素人なんだし安全面には万全を期したほうがよいかと。 そして赤矢印の点検窓からブレーキパッドの減り具合を点検します。


ブレーキパッドの点検と交換

黄色矢印がベンチレーテッドタイプのブレーキローター。中央部を空洞とすることで冷却効果を高めています。 なお減るのはブレーキパッドだけではなくブレーキローター(ディスク)も多少ですが摩耗していきます。 ブレーキパッドは溝の深さで確認できます。写真のように溝が十分あれば本来は交換不要ですが、 今回は溝が浅く交換が必要という前提で話を進めます。 まずはブレーキキャリパーを留めている青矢印のボルトを抜きます。


ブレーキパッドの点検と交換

内側のナットにスパナ(19mm)を当てながら外側をメガネレンチ(14mm)で緩めるといいかと。 ただし、長期間メンテナンスされていないと固着していることが多いです。 その場合はKURE 5-56のような潤滑剤を浸透させつつハンマーでメガネレンチを叩きます。 ※くれぐれもボルトを舐めないように。


ブレーキパッドの点検と交換

ボルトが外せたら赤矢印のようにブレーキキャリパーを上方に持ち上げます。 ※写真のようにスプリングに針金かなんかで固定しましょう。 そして青矢印がブレーキパッド。外側にずらせば抜けます。


ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキパッドを制動するブレーキピストン。C型クランプで押し込んでおきます。


ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキパッドを交換する時、キーっという鳴きを防止するためにブレーキパッドとシム(鉄板)の間にブレーキシム・グリースを塗布します。 人によってはブレーキシム・グリースを塗布することでブレーキダスト(ゴミ)などが付着し汚れるため塗布するのを嫌います。ここは個人判断で。 (僕も今まではあたりまえにブレーキシム・グリースを塗布していたけど疑問に思う点があったので次回は塗布しないでみたいと思います)


ブレーキパッドの点検と交換

シム(鉄板)は使いまわしで基本的にブレーキパッドを購入してもシムは付属していません。 シムを新品にしたいなら別途注文が必要かと思います。


ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキパッドを装着。ブレーキパッドの上下の突起部にもグリスを塗布して動きをスムーズにします。 必要に応じて金具も調整して下さい。


ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキキャリパーを留めていた針金を外してブレーキキャリパーを降ろし組み戻します。


ブレーキパッドの点検と交換

タイヤを嵌めてある程度力を入れてホイールナットを締めます。


ブレーキパッドの点検と交換

ジャッキを降ろしてから再度ホイールナットを増し締めします。


●リアブレーキパッドの点検と交換

純正品番:H4302-SMA-000

ホンダのメンテナンスパーツブランドであるHAMPのブレーキパッドを購入。純正品番:H4302-SMA-000。


ブレーキパッドの点検と交換

リア側はブレーキホースが干渉するので上下ともボルトを抜いてブレーキキャリパーを外します。


ブレーキパッドの点検と交換

ボルトを抜いたら青矢印のように(分かるかな?)ブレーキキャリパーを外します。


ブレーキパッドの点検と交換

リアのブレーキキャリパーは軽いので写真のとおりブレーキローター(ソリッドタイプ)の上部に乗っけてるだけですが、 やはり安全を考慮して針金でスプリングに固定したほうがいいかと思います。 ここで意外だったのはリアのブレーキパッドが限界に近かったことと外側の減りが激しかったこと。 この車は中古で買って検無しだったので車検を通したんだけどね。 まだ半年しか経っていないので疑問だけど、 とりあえず左右ともリアブレーキパッドは新品に交換しました。 ※鋭い人はわかるかもしれませんがブレーキピストンの内側が錆びてます(固着はしてなかったけど左右とも)。原因はこれかもね。


ブレーキパッドの点検と交換

新品はいいですねえ。しばらくはマメに減り具合をチェックしたいと思います。


ブレーキパッドの点検と交換

最後にブレーキフルード量を点検します。 まずエンジンを掛けてブレーキペダルを踏み込みます。 初めての人はびっくりするかもしれないけどスカスカかと。 でも大丈夫。 何回か踏み込みを繰り返せばカチッとした感覚に戻ってくるかと思います。 そしたらボンネットを開けてブレーキフルード量を確認してください。 MAXとMINの間に収まっていればOK。 なお今回のようにリア側しかブレーキパッドを交換をしていない場合は、 MAXである必要はありませんのでブレーキフルード継ぎ足す必要はありません。 ※4輪とも新品のブレーキパッドを装着した状態の時にMAXになるようにすればOK。


●参考

ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキピストンがあたる側のシムは2枚重ねです。2本爪のシムが上です。


ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキシム・グリース。


ブレーキパッドの点検と交換

パーツクリーナー。市販のブレーキパーツクリーナーでOKです。

ブレーキパッドの点検と交換

固着したボルトやネジにKURE 5-56を浸透させて振動を与えると緩みます。(かも)


ブレーキパッドの点検と交換

ブレーキピストンを押し込むのに使用。


ブレーキパッドの点検と交換

1.1kgのハンマー。何かと役に立ちます。